「シェイク」と「ステア」、プロの技で味が変わる理由
コラム
どうしてカクテルによって作り方を変えるのか、不思議に思ったことはありませんか。実は、この2つの技法にはそれぞれ全く異なる目的があり、お酒の味わいを最高に引き出すための秘密が隠されているのです。
まず、シェイク。これはただ材料を混ぜ合わせるだけのものではありません。最大の目的は、混ざりにくいお酒や果汁、シロップなどを急激に冷やしながら、一気に空気を含ませることにあります。シェーカーの中で氷と材料が激しくぶつかり合うことで、液体の中に無数の微細な気泡が生まれ、口当たりが驚くほどまろやかで優しくなります。アルコールのカドが取れるため、強いお酒でもすっきりと飲みやすくなるのが特徴です。
一方で、ミキシンググラスと呼ばれる大きなグラスの中で、スプーンを使って静かにかき混ぜるのがステアです。こちらはシェイクとは真逆で、液体に余計な空気を入れず、お酒本来の透明感や香りを損なわないように、静かに冷やすために使われます。ウイスキーやジンといったお酒そのものの深いコクやクリアな味わいを楽しみたいカクテルには、このステアが欠かせません。
Bar TEACHERでは、こうしたプロの技がもたらす美味しさの違いを気軽に楽しんでいただきたいと思っています。技法による味わいの変化を体験してみるのも面白いですよ!


